Memome

2024年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

やっぱり個人サイトが楽しいです。
今週の更新は予定ですとリプレの更新ではなく、短編小説になります。
書いていて楽でしたので、読者さんにとっても心弾む作品になっていると良いです。
【とびたい】
(銀鈴檻/ハシンとカズタカ)

 ハシンが急に言い出した。
「走り高跳びがしたい」
「勝手に跳んでくれ。そうして華麗に判を押してくれ」
 書類が積まれているわけではないが、決済が必要な書類がある。しかしそれらはハシンの一存で承諾できることではないから、いまは待っている最中だ。
 つまりは暇だからこその発言だ。理解しているカズタカの反応は素っ気ない。
「平和なのは良いことだけれど、たまに困難も欲しくなる」
「それをこっちに振るな」
 後片付けに手を焼くのは、いつもカズタカになる。
【たとえば、と口にする君が】
 (千晶推参/鳴と至)

 また言い出すな、とすぐにわかった。
 古めかしい喫茶室内にある赤いソファに座り、至は紅茶を口に運ぶ。コーヒー派だと思われがちだが、至は紅茶を愛飲していた。
「たとえば、僕と至が出会わなかったらどうなっていただろうね」
「それは俺にとって大きな曲がり角だな。鳴がいないなんて、俺の人生の損失だ」
 たったそれだけで向かい側に座る君は笑う。
 嬉しいのはわかるが、大袈裟だろうに。
LINEスタンプ風のまのらさんなど、もしくは自創作キャラクターを作りたいなど。
圧倒的に足りないイラストストック。
公募に出すなど今月はがんばりました。
あと、SNSで話す前にこちらで書いておきたい、聞いてもらいたいというこちらにとって面倒な存在になっている気もします。
私の自我はこちらにあるのです。