Memome

『笑顔のたえない職場です』の第八話を観ました。大分前になりますが!

今回は和先生の登場に嬉しやびっくりとなりました。滝沢先生のアシスタント組で一番好きな方です。
アシスタント時代から和先生の描く漫画は成年誌ですが、自分の描いているものを言いづらかった時に真っ直ぐ肯定した双見先生はすごいなとも感心しました。そこが双見先生の強みでしょう。
オチもコミカルでよかったです。
そもそもジタン・トライバルのトライバルは自分で名乗ったのか、どなたかからもらったのか気になって仕方がないです。
センター分けの前髪をした光の世界に残っている闇が大好きなのですよねえ……。
唐突になにかと思いましたら。
「もうすぐワールドトリガーの最新刊が発売(2025年12月4日)だなあ、楽しみだなあ」「そういえば、迅さん。元気でいるかしら」画像を取り出す「迅さんもセンター分け。ジタン・トライバルもセンター分け」「………」
と、いうことです。

迅さんもジタンも私の中では闇ですよ。光を抱えた闇。光が強い闇。でも基本は闇。
『ぼくたちん家』の第七話を見ました。
ようやく結ばれましたが、連れていかれる波多野さんは……どこへ。

包括的に「家」の話だったと思います。
波多野さんと作田さんが作る家。波多野さんの家族である母親の上京と作田さんには家族がいなかった。井の頭さんが守る、ほたるちゃんとともえさんの家。市ヶ谷さんの生まれ変われる家探しに、吉田さんが求める家。百瀬さんが買うことを決めた家。鯉登さんと矢倉さんが作り上げた家……全てが間接的に繋がっています。
同時に「家族」と「家」は違うのだなと。家族を繋ぎとめるために「家」があるのかなとも考えました。そのきっかけとなる波多野さんに「家はかすがい」と言ったのは百瀬さんだと、市ヶ谷さんと岡部さんと吉田さんに明らかになる場面も面白かったです。
波多野さんの母親である千代子さんにつきましては、観ていてずっとはらはらしていました。ですが、それは失礼な観方だったと最後まで今回の『ぼくたちん家』を観終えて恥ずかしくなりました。当事者ではない外部の人間が、他者に繊細な配慮を求めるのは身勝手だなと感じたのは、羽毛先生のサイン会の場面です。
いままで『ぼくたちん家』ではカミングアウトの慎重さを扱っていたため、千代子さんが作者の方に波多野さんのことを伝えたのは、正直驚きました。また、個人的に作品を「読む覚悟」と「読まれる覚悟」について考えていた時期でもありましたので、とてもいたたまれなかったです。作者の羽毛先生もどう受け取るだろうかと。
だけれど、当事者である羽毛先生と千代子さんのやり取りを「それはいけない」と外部の私が断じるのは、傲慢です。その件の快不快は羽毛先生と千代子先生のみが判断すべきことです。反省させられました。
波多野先生と作田先生も、その裏でパートナーシップ制度の申請に行きました。彼らは制度のある地域に住んでいますから、制度の利用ができます。でも、できないところもあるのだということを後で調べて切なくなりました。パートナーシップ制度のない都道府県はない、と「MARRIAGE FOR ALL JAPAN 」というホームページで確認しましたが、自治体は全てではないのですよね……。ううん。
ですが、波多野さんと作田さんの写真を撮影する場面は良かったと心から思いました。
波多野さんと作田先生の関係は常に観ていてどきどきしてしまいます。特に、波多野さんを作田さんが抱きしめて「すきだよ」という場面は、千代子さんの持ってきた漫画のなぞりも含めて「こうきたか」となりました。
こうした心を柔らかくする感情を、『ハッピーエンドまであと三歩』で千代子さんも味わっていたのでしょうか。ですが、その好感を当事者に対する好意とは私は言えません。だけれども、千代子さんを否定もしたくないです。彼女も、波多野さんのことを理解するために努力して、辿り着いた縁、ですから。
ほたるさんとの親子契約も続き、そして、ほたるさんも好きなものが見つかりました。ギターです。作ることに興味があるとなって、よいなあとも思いました。好きなこと、やりたいことは人生の一番の糧です。
ともえさんも順調にキーホルダーを集めているそうで、それぞれが動いています。
その中で、波多野さんがパトカーに乗ることころを見たほたるちゃんで今回の話の引きとしたのは、衝撃でした。残すところあと三話です。
どうなるのでしょうか。
『笑顔のたえない職場です』の第七話を観ました。
第八話はこれから観ます。

今回は原作の三つのお話が詰め合わせされていましたね。
ねこのてさんは初めての顔出しです! 声が大変可愛らしい。十六歳でアシスタントは改めてすごいなあと……。アニメオリジナルの、最後のねこのてさんのSNSにポストする描写が良かったです。詳しくは書かず、でも嬉しいことがあったと伝わります。
また、塔子さんと梨田さんもエンカウントです! このまま、どんどん塔子さんにめろめろになっていってください。梨→塔は大好きです。
塔子さんの「慣れたら終わりだと思うし」はもう少し重たくともよかったかもしれません。ですが、最後の間さんだけ一人で歩いていて、塔子さんと誰が眠るかに加わる描写は良かったです。プロという線が引かれていて、最近はアニメオリジナルの演出も馴染んでいます。
最後に佐藤さんが双見先生を独占するところで締めましたね。佐藤さんと双見先生のコンビは王道にして最強です。これからも二人三脚で頑張ってください!
『マルタ・サギーは探偵ですか?』の富士見ミステリー版六巻を読んでいたら一番うるっとしてしまいました。
蓑崎編が一番好きなのは変わらないのですけれども。
『ぼくたちん家』の第六話を観ました。
こちらからもう折り返しなのが寂しいのと、折り返しの最初に波多野さんの初恋を昇華して鯉登さんを出す美しさに溜息が出ます。

今回は盛りだくさんで感想を書くことが難しいほど内容の詰まった回でした。
焦点を当てるとしましたら、ほたるちゃんとともえさんの親子のわだかまりの解消と、波多野さんと鯉登さんの初恋の昇華が並行して進んでいく様子は定規で真っすぐに線が引かれたように綺麗でした。
さらに、現時点でのメインキャラクターも折り返しの始まりとなる今回に、うまく全員登場させていて、何度も書いていますが場面の操作と小道具の使い方が巧みな脚本を書かれていると感嘆ばかりしてしまいます。今回の小道具を挙げるとしましたら「食べ物」でしょうか。ほたるさんがレストランでごはんにコーンポタージュをかけるところや、おにぎりと豚汁の配給、そして焼き芋です。
鯉登さんと波多野さんの再会はドラマティックでしたが、さらにすごいのは互いに「初恋」であった点と、同時に異なるパートナーを現時点でいることです。波多野さんは正式には、今回の終わりに、できましたが。
そうです、波多野さんが恋をした作田さんは今回はやきもちを焼いたり嫌味を言ったり、時によっては動揺するなど終始可愛くて、波多野さんが惚れるのも無理はないとどきどきしていました。吉田さんも川に放流してから魅力に気付いたのでしょうね。その吉田さんも今回、結婚相談所と百瀬さんのやり取りが良かったです。そしてまた百瀬さんも、彼女の生き方に憧れてしまいます。「恋を手放す」「パフェを食べる」。それで前を向いて生きていける姿勢が、強いです。
市ヶ谷さんも拾ったうさぎさんと一緒に、ここから人生巻き返せるといいなあと思ってしまいました。結局、誰も憎くならない物語です。素晴らしい。
井の頭さんも還暦と今回わかりましたが、それでもまだ自分の好きがわからない。でも見ている側が楽しくなるほど、生きている、というところが軽やかです。
松さんも自分の仕事に誇りを持っていて格好良いです。岡部さんとの関係はどうなるのでしょう。
そして、最後にともえさんとほたるちゃんになります。夜にほたるちゃんの保護者全員で話すとき、呼びかけるまでのほたるちゃんの姿が長らく放っておかれたのを象徴しているようで、やるせなくなりました。だけれど、ほたるちゃんは選ぶことができます。母親であるともえさんの夢を聞いて、見送ることを、帰ってきてもらうまで待つことを自分で選択する強さに尊敬します。
ともえさんも自分の子どもをずっと好きでいられる、ということとそれでも一緒にいてあげられないという矛盾に個人を感じました。

波多野さんと作田さんはついに結ばれました! 
『ぼくたちん家』は毎回楽しませてもらっています。ですので、残り四回も噛みしめて観たいです。
『笑顔のたえない職場です』の第六話を観ました。

最初の担当編集であった、戸田さんにけちょんけちょんにされていた双見先生が他の編集の方にまで認められているのは良いことですが……これまで二人三脚でいた佐藤さんは双見先生が口説かれたことに複雑そうでした。
双見先生も佐藤さんもお互いに葛藤したり、深読みのしすぎで悩んでいましたが、結論は両思いで良かったですね!
『昴へ』の連載が長く続くように私もお祈りしてしまいました。
また、梨田さんが固定メンバーに加入しますと、はーさん(妹)のフォローが増えて大変そうです。
梨田さんは話の良いカンフル剤なのですけれどね。
『ぼくたちん家』の第五話を観ました。
ただ観ているだけなのに、現実の辛さと作品の優しさの距離に思いを馳せて泣いてしまいました。
今回はほたるちゃんの母親である楠ともえさんがどうして横領したかについて、ほたるちゃんや波多野さんの大家さんである井の頭さんが話を聞く回でしたが……男女格差や雇用形態による格差の話に身をつまされつつ、やるせなくなりがら、それでも最後のほたるちゃんの理科のテストの答えに励まされました。絶望しかなくとも、いつかはよいと笑えるようになる。そう信じることが「強さ」ではないかなあと感じながら、また泣くという私です。
あとは男性組! 波多野さんと作田先生の恋が一歩進展しましたね! 初恋の歌を唄う波多野さんに手を繋ぐように持ちかける作田先生の場面はとてもどきどきしました。
そこで、初恋の人かもしれないので鯉登さんに「会いに行こうかな」と言った波多野さんのズレに苦笑しつつ。
他には、作田先生が同棲していた相手である吉田さんを見直しました。彼もまた、彼なりに世間に適合しようとしている。それもまた間違ってはいないのです。
間違いなのは既得権益に吸い付いて離れない私たちのような人なんですよ! 常識や普通に縛られて、自分も苦しいのに多数派だからと少数派であったり、自身の価値観と異なる方を加害しています。
「そんなことはない」と断言できる方がいましたら、おそらく私は「すごいですね」と真顔で言ってしまいそうです。
『ぼくたちん家』の皆さんは痛みも傷も抱えているのに、社会や世間に怒っても個人を攻撃しないところがとても立派です。また、何度も言いますが、限られた人数で話を上手く回していく脚本の手腕、今回でしたら「地方のキーホルダー」や「歌」に「巨大パフェ」など、ぴりりと効いた小道具を毎回揃えている点も見事としか言えません。
Blu-rayになってくれないかしら!
「この狭い鳥籠の中で」は曲の盛り上がりもさることながら、舞台での演出が素晴らしいのですよね……。
エリーザベトさんとメルさんで対になってらっしゃる。
『笑顔のたえない職場です』の第五話を観ました。

梨田さんの声を担当した方が小林ゆうさんであることにまず納得しました。可愛いだけではいけない、小林さんならではの中性ボイスが必要だったのだと。
梨田さんは『笑顔のたえない職場です』において、双見さんと別の意味で、「だめだけれどがんばっている」を象徴する大事なキャラクターだと捉えています。今回のアニメでは漫画の振り切った無神経さ(悪口ではありません)が大分マイルドになっていました。ですが、双見さんに刺激を受ける姿は変わらず格好良いです。
ファンレターの話までは、放送してもらいたいのですが、ねこのてさんの登場もあるので尺的には難しいですかね。
ようやく観ることができました。
『ぼくたちん家』の第四話の感想です。

今回は市ヶ谷さんとほたるちゃんの、決着の話というべきか。ほたるちゃんが市ヶ谷さんは自分のことを少しでも考えてくれているか、確認する回にも映りました。だから、わざと中身を置いたトランクを持って、嘘だとわかりながら市ヶ谷さんとダムまで行ったのでしょう。だけれど、市ヶ谷さんには波多野さんには自身の弱さや辛さをぶつけましたが、ほたるちゃんには上っ面の言葉を口から出すことしかできませんでした。父親としてのプライドであったのかもしれません。だけれど、「立派な父親に、夫に、男になれなくて悔しかったんだ」とほたるちゃんに打ち明けられたら、少しは二人の関係も違ったものになったと思いたいです。
そんなことを言われても、いままで放っておかれた、そして本音を言われた側は「だったら、しっかりしなさい」という気持ちになるかもしれません。ですが、波多野さんは「散歩をする」などという、自分のできることを、些細なことであっても毎日積み重ねていくことが大切だと、市ヶ谷さんに話してくれました。その場面を観ながら、私は波多野さんの、そして波多野さんを演じる及川さんの優しさを感じて、励まされました。自分のできることは少なくても、すごくなくてもよいと許された気持ちです。ただ、自分にもできることはあると心がけて、毎日丁寧に他人に優しくすることも忘れずに、ということでもあります。
また、ほたるちゃんに戻ります。作田先生も言っていたように、母親であるともえさんがいなくなって、父親である市ヶ谷さんもお金のこと、そして自分のことばかり考えていて。生きること自体が嫌になってしまいそうです。それでも、「トーヨコ」という場所と友人を見つけられたことは、すごいことです。ほたるちゃんは自分のいたい人といる場所を選択しました。思えば、波多野さんと作田さんを家族契約の相手に選んだこともそうですね。
大人になるといやなことに、「そんな場所にいてはいけない」と無責任に見下してしまうこともあります。ですが、「そんな場所」に子どもたちを追いやってしまったのは私たち大人ではないでしょうか。そういった子どもたちに全力で接している、鯉登さんに頭が下がります。そして、この鯉登さんが波多野さんの初恋のお相手……ついに、メインキャストが出揃った感はありますね。人数を必要最小限にしながらも、上手く物語を回している脚本の松本優紀先生の手腕が巧みです。感服しました。
他にも第四話の良い場面は沢山ありました。波多野さんと作田先生の運転中のやり取りであった、初恋のくだりなどもその一つです。作田先生が先輩のヒゲを見て自身の初恋と同性愛に気付き、ヒゲを失ってしまった時に動揺してしまったこと。なくしてしまったことを忘れずにいると、波多野さんが「なかったことはあったもの」と言ってくれます。こちらの言葉も響きました。ヨシタケシンスケさんの「もしものせかい」も思い出しますね。なくしてしまったものは、なかったことにされるのではなく、あったという証拠になるのです。寂しいのですけれど。
他に挙げるとしましたら、動物園で波多野さんが百瀬さんと再会する場面や、警察の松さんと大家さんである井の頭さんとのやりとりなど。特に、井の頭さんはともえさんとどういった関係なのか、気になる引きでした。

※長くなりましたのでサイトに再録します
いま、読んでいる小説は『卵をめぐる祖父の戦争』です。過去に買ってから二周目になります。
海外小説の長い導入と家族の系譜の描写が私は好きなのですよね。日本よりも主人公に至るまでのルーツというものを重んじている気がします。
これから、祖父に戦争の話を聞きますが、どういったものでしょうか。新鮮な気持ちで楽しむことができます。
『私を喰べたい、ひとでなし』ですが美胡ちゃんの献身と衝動の間で揺れる様子が辛いです。それほど、比名子さん、そして街の皆を守っていくことに誇りを持ったのでしょう。
汐莉さんはヒールになると、腹立たしいくらいに輝きますね。
「太陽、なってあげよっか?」を購入しますので、がんばれ美胡ちゃん!