Memome

2024年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

創作において、三つの関係が一番話を膨らませやすいため、私は良く三人組や三カップリング制を採用しています。そのため三人組か、六人組がメインの作品が多いです。
カップリングは固定派なのも理由の一つになります。それぞれお相手がいるノベルゲームが好きなのです。
サイトの更新、諸々をしました!
午後は創作したいなあです。
【春の訪れはいつも君と】
(銀鈴檻/リンカーとネイション)

 春が来た、と貴方は微笑む。
 吹き付ける暖かな風を頬に受けて、また、道端にほころび始めた花を見つけて、その一つ一つに尊さを見つけ出して芽生えの季節が訪れたことを喜ぶ。
 リンカーが冬の終わりに気付くのは、ネイションが春と再会した瞬間だ。
 あと十回は、そうなればよいと思うほどに。
昨日に引き続きの体調不良のため、明日更新いたします。
申し訳ありません。
やっぱり個人サイトが楽しいです。
今週の更新は予定ですとリプレの更新ではなく、短編小説になります。
書いていて楽でしたので、読者さんにとっても心弾む作品になっていると良いです。
【とびたい】
(銀鈴檻/ハシンとカズタカ)

 ハシンが急に言い出した。
「走り高跳びがしたい」
「勝手に跳んでくれ。そうして華麗に判を押してくれ」
 書類が積まれているわけではないが、決済が必要な書類がある。しかしそれらはハシンの一存で承諾できることではないから、いまは待っている最中だ。
 つまりは暇だからこその発言だ。理解しているカズタカの反応は素っ気ない。
「平和なのは良いことだけれど、たまに困難も欲しくなる」
「それをこっちに振るな」
 後片付けに手を焼くのは、いつもカズタカになる。
【たとえば、と口にする君が】
 (千晶推参/鳴と至)

 また言い出すな、とすぐにわかった。
 古めかしい喫茶室内にある赤いソファに座り、至は紅茶を口に運ぶ。コーヒー派だと思われがちだが、至は紅茶を愛飲していた。
「たとえば、僕と至が出会わなかったらどうなっていただろうね」
「それは俺にとって大きな曲がり角だな。鳴がいないなんて、俺の人生の損失だ」
 たったそれだけで向かい側に座る君は笑う。
 嬉しいのはわかるが、大袈裟だろうに。