【無音の楽団 Re:Praying】 (セルフ二次創作) 可愛い、と思ったのは正直なところ事実だけれど、その感情を口に出せるほど素直ではなかった。 「サレトナ」 彼女が振り返る。橙色の髪が体の動きに合わせてふわりと揺れる様すら目に焼き付けてしまうのだから、この感情はどうしようもない。行き場のない愛おしさばかりが溢れてしまう。触れたいのに触れることを許せない自身の手がもどかしい。 口を開きかけたところだ。 「カクヤ、おはよーさん! ロスウェルちゃんは今日も可愛いなー!」 「清風! お前なあ」 「ほら、カクヤも言おうぜ。ロスウェルちゃん可愛い!」 肝心のサレトナはすでに走り去っていた。 無音の楽団 Re:praying,一日一物語 2025/05/12(Mon)
(セルフ二次創作)
可愛い、と思ったのは正直なところ事実だけれど、その感情を口に出せるほど素直ではなかった。
「サレトナ」
彼女が振り返る。橙色の髪が体の動きに合わせてふわりと揺れる様すら目に焼き付けてしまうのだから、この感情はどうしようもない。行き場のない愛おしさばかりが溢れてしまう。触れたいのに触れることを許せない自身の手がもどかしい。
口を開きかけたところだ。
「カクヤ、おはよーさん! ロスウェルちゃんは今日も可愛いなー!」
「清風! お前なあ」
「ほら、カクヤも言おうぜ。ロスウェルちゃん可愛い!」
肝心のサレトナはすでに走り去っていた。