第四章 鳴り響け青き春の旋律よ 一括掲載版

 九番目の音階は存在しないはずの旋律
 踏み台にして月へ跳べ
 十の音を掴み取れ
 ウート・レミ・ファ・ソラ・スィ
 
 音律に統一された楽園の遺跡 
 砂塵の海 灼熱の風 清玄の岩 混沌の炎 
 全て久しく暗夜へと
 眩いものは遠き講和
 千の首級を挙げし者へ捧げられた賛嘆

 それを貴方は栄光とうたった?

 叫びは赤い血と共に
 嘆きは白い爪と共に
 刻まれたのはただ一つの抵抗

 時はすでに訪れた
 孤城の月へ舞い上がれ

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