室井慎次 生き続ける者

 本当に泣いてばっかりになるのですが、それほど私の情緒に触れる場面ばかりでした。
 ここからは本当に、私の感想になるのですけれど。
 『室井慎次 生き続ける者』を観終えて「自分のことは大切にするけれど、自分のためだけに生きたくはない」というのが、いまのところの正直な思いです。
 自己犠牲でもない。ただ、自分ができることを精一杯続けていき、少しでも光あるところへ誰かが進めるように世界を変えていきたいですし、希望を残したい。
 少し主題が変わりますが、SNSでいやなものを見ないようにするために、関われないようにする「ブロック」等の機能があります。私は、「ブロック」も好ましくありません。その思いが、『室井慎次 生き続ける者』で強くなりました。
 現実ではブロックなんて行為はできません。ある程度距離を保って、避けることは可能であり必要なことですが、完全なる拒絶は難しいです。今回、凜久君が室井さんではなくて実の父親の元に戻らなくてはならなかったように。
 だから、もう少し。自分は時に払う量を調節しつつも敬意を抱いて、人と関わって生きたいです。
 自分にとって心地よい世界なんて、ありません。どこに逃げても原因は消えませんし、苦しいままです。だからといって戦うには辛すぎることも多い。そういった時は、逃げるのも一手です。
 だけれど、室井さんみたいに自身の中の芯を通しながら生きていきたいと思います。
 代償も多いです。苦しくて、辛いことも沢山あります。
 それでも、器用に効率よくなんて生きられないですし、誠実かつ真面目であることの尊さを裏切りたくありません。
 他の誰にも強いることのできない生き方ですが、私はその生き方を選べる強さを身につけられるか。
 今後も、考えて、できたら実践していきたいです。



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