何かしらの破片を積み上げていきます。
いつか一つの大きな“何か”になることを祈って。
小説(文字事)みたいなもの
2024年7月1日(月曜日)
無音の楽団 Re:Praying これからの話
(カクヤとタトエ)
「カクヤってさあ」
タトエから呆れた声が届く。カクヤは顔を上げなかった。何を言われるのかはわかりきっているためだ。普段ならば、悪態をつくことなく素直に怒られる性格をしているカクヤだが、今回は譲れなかった。
とはいえど、タトエも諦める気はないらしい。
「だから、カクヤ。いい加減にしてあげなよ」
「……やっぱり俺が悪い?」
「九十七対三の比率で、僕はサレトナの味方をしているんだよ」
元からタトエはサレトナ寄りの友人だというのに、カクヤも見捨ててはいないという気遣いを見せてくれる。だが、白黒をはっきりつけられるよりも残酷な判断を下されていた。
仕方なく、カクヤは顔を上げる。目の前には目を細めているタトエがいた。
「カクヤってさ、鈍感なのに傷つきやすいところが面倒だよね」
「知ってるよ」
「まあ、直せないとは思うからその辺りはいいけど。問題は、サレトナの髪型だよね」
「うん」
離れた席に座っている少女を一目見る。
そんなに可愛い結び方をして、人に声をかけられるのではない。たとえそれがただの、道案内だとしても。
2024年7月7日(日曜日)
無音の楽団 Re:Praying これからの話
(カクヤとタトエ)
カクヤとサレトナ、タトエの三人の空板で話題を振るのはタトエが多い。
サレトナは質問をする形で投稿する以外には、自分からあまり書き込むことはない。
カクヤといえば。
【ラーメンが恋しい】
【この前見た猫の尻尾がびっくりするくらいに短かった】
などと独り言じみたことをよく置いていく。
最初の頃はサレトナも困惑していたようだが、現在はさらりと流している。
【野良猫だったの?】
そういった書き込みだけはしてくれるものだから、カクヤがさらに話を膨らませていくのを、タトエは微笑ましく読むことが多かった。
2024年7月19日(金曜日)
無音の楽団 Re:Praying この先の話
(カクヤとサレトナとタトエ)
「それにしても、ラーメンだけじゃなかったね」
タトエが言い出した。
何を指すかは言われなくても分かる。カクヤが強硬に勧めていた「沈黙の楽器亭」のことだろう。そうはいっても、カクヤは楽器の貸出まで可能だとは欠片も知らなかったのだが。
「まあ、いい下宿先は色々と工夫しているものなんだよ」
「そうね。でも、らーめんも気になるわ。ただ、量によっては食べきれるかしら」
「無理だったら俺が食べてやるよ」
「行儀が悪いわよ」
カクヤの快い申し出を、サレトナは上品ツンといった調子で拒んでしまう。肩を落とすカクヤの方をタトエは叩いた。
イラストみたいなもの
2024年7月15日(月曜日)
インパクトのある背景ができました。
どちらのタイミングで使うかはわかりませんが、テクスチャ背景素材を作るのは楽しいです。
2024年7月20日(土曜日)
少し目に痛い色合いの真月さん。
同じ名前のキャラクターがいるので悩みますが、彼はもう「真月」さんなのですよね。
うーん。
感想みたいなもの
2024年7月13日(土曜日)
「ミュージカル刀剣乱舞」の八周年を記念した野外ライブの「すえひろがり」というものがあるのですが。
演出で、いつも一振りで唄ってきたところに別の刀剣男士が現れてぽんぽんしてくれて、殴るのも受け止めてくれるという演出が嵌まりすぎて悶えています。
こういうのを書きたいですね。一瞬の再会。君のことを思っていたよ。
その他
2024年7月3日(水曜日)
『新婚のいろはさん』という四コマ漫画があります。
新婚である新妻始さんと新妻彩葉さんの日常を描く物語ですが、五巻に掲載されている新妻始さんの「カゲ」と「ヤミ」の話が印象に残っています。そして、おそらく『無音の楽団 Re:Praying』においても、影響を受けています。
人の心の奥底にある泉か、海か、それとも水たまり。色は何色にも染まっているでしょう。
2024年7月26日(金曜日)
スクリプトによる演出、というのは難しいなあと腕を組みます。
演出自体は頭に浮かんでもそちらを実際に動かすことが難しい。うーむ。
それでもたまに、ゲームを作りたくなるのです。