【TIPS】世界「シルスリク」における技術(聖法・魔法・魔術)

聖法
 難易度★★★★☆

 使用する存在の「信仰」や「信頼」、「希望」といったものと引き換えに【奇跡】を不可視存在に分け与えてもらって、現実に反映する法。
 個人による奇跡の量には限りがある。そのため、現在・未来における幸運を減らしたくない存在は、あまり使わない。死後の世界を信じるものは結構使う。
 なお奇跡は生まれた後も祈りによって増えることがあるとかないとか。

 聖法の媒介となるのは「聖なるもの」や「明るいもの」が多い。
 「歌」などは一般的な奇跡の媒体となる。あとは「花」や「火」、「水」にもよく宿る。
 詠唱は一節、一工程、一動作から効果がある。
 詠唱が長く、工程が複雑である方が効果は上昇する。大切なのは、誠意なのだろう。 
 極端な話、聖法の基本は祈りであるために「(願いを想像して)祈る」だけで完結するのだから。

 聖法の反対にあたる「聖術」はとある神により禁じられた。
 聖法を使うものは、魔術は使えない。魔法は大丈夫な人もいる。



典拠:『ヤスズの授業のためのまとめノート』より

魔法
 難易度★★★☆☆

 使用する存在の「魔力」や「触媒」を(例えるなら)切手代や小為替にして届け、不可視存在に法を「一時的」に捻じ曲げる許可をもらうことを指す。
 成功したら自分の望みが叶い、失敗したら悪いことが起きる。わりと賭けの要素が大きい手段。
 使用する存在の意志力が一番、成否を左右する。次に代償に捧げるものが重要となる。
 魔法の効果は有限。無限の魔法もあるが、それは新たなる法則へと昇格してしまい、魔法の範疇では収まらなくなる。
 
 魔法の媒介は幅広い。「光」に「闇」などは当たり前。「お菓子」は余裕であり、場合によっては「煉瓦」といったものでも、使いたい人は魔法にする。
 ただし、難易度は大きく変わる。
 詠唱は三詠唱が基本となる。アクションも三段階から。
 例として「私は/明かりを/灯す」といった文節が前提になる。この辺りを勝手に変えると誤解釈が頻繁に起きる。
 ただし【なんとも簡単な約束】を結べたら、即座に魔法を現実に反映できる、らしい。

 聖法とは両立できるが、とても強い精神力が必要。魔術と魔法も両方使用することもできる。
 それでも、聖法や魔術と併用するよりも、魔法だけを選ぶ使用者が多い。
 聖法はバランスが難しく、魔術に割く魔力があるなら魔法を強化した方が良いため。



典拠:『ヤスズの授業のためのまとめノート』より

魔術
 難易度★★☆☆☆

 使用する存在の「理解していること」や「叶えたいこと」を実際に実現するための手段を省略化して、不可視存在に承諾させる。
 聖法や魔法は(一瞬にも満たないとはいえ)現実に反映させるために審査が必要であるので、時間がかかる。その点、魔術の多くは既存の則に従って起こされるため、承諾のみで実現される。
 一番手間がかからず、汎用性も高い技術であるため使用者も多い。
 だが、習得が容易であるためか、最奥も深く、未だ究めたものはいないとされる。

 魔術の媒介も魔法と同じく幅広い、というよりも「現実にある」ものは一部を除いて魔術化できる。「太陽」や「月」といった手の届かないものは使用者の力量による。概念的なものを魔術化させるのは、難しい。
 詠唱は二詠唱、二工程、二動作が軸となる。
 「氷よ/貫け」といった宣言が可能であるため。しかし、こちらも時間と手間をかけると、より大きな魔術を使える。
 こちらも魔法と同じように【必然であり当然の結末】をあらかじめ設定しておいたら(場合によるのだが)視線や同じ空間にいるだけで効果を発揮させることもできる。

 聖法とは反対に自分の意思が必要であるために、両方は使えない。
 魔法とは併用できるが、魔力の配分の都合上、片方だけを選ぶ使用者が多い。



典拠:『ヤスズの授業のためのまとめノート』より



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