自創作グッズを作りたい、というのは

 創作をしていて、絵を描くことができるのならばわりと夢に見て現実にしてしまうことがあります。
 それは、グッズを作るということ。例えばアクリルキーホルダーなどは身近ですよね。
 私もいまアクリルキーホルダーを作りたいです。カクサレちゃんでも、新しくタトエ君にしても可愛いでしょう。やることが沢山あって、いまは手が回らなくともいつか作りたいなあ、作るだろうなあと夢を見ています。
 最近はあまり見かけなく、言われなくなった気もする「うちの子」グッズを印刷所に依頼するだけで気軽に作れるようになったのは良い時代ですね。形にしたい需要に供給が追いついていまはフィギュアなども作れます。
 そこで一つ。考えてみましょう。
 どうして己の自創作グッズを人は作るのかなあと。
 アンケートを採ったこともないため、主観的な理由になります。それでも私が自創作グッズを作りたいと考えて実行した理由は以下の通りになります。

 ・作る過程が楽しい
 ・完成したものにときめく
 ・自創作のグッズが欲しい

 だから、作りたいといったものです。そうして完成させました。
 自分のために自創作グッズを作る際には、創作活動を語る上で頻出する収入や承認を、私は全く必要としませんでした。完成して自分が喜んだらそれだけで十分という自己満足の結晶です。
 他者からの必要性を求めずに自分の欲しいものだけを作るというのは、グッズだと共有性のハードルが高くなるからだと私は考えます。
 インターネットを使って絵を投稿して観てもらうのと、自創作グッズを手にしてもらうのは、言葉にしづらいのですが相手への負荷の重さが違うため、グッズは手に取ってもらえなくとも「まあいいかな」と諦めもつきやすいのではないかと。
 インターネットで観てもらうのは限られた時間、またデジタルなのでアナログでの占有性はありません。ですが、グッズを手にしてもらうとその方が破損させるか廃棄するまでの時期と、場所を占有します。グッズには軽重あれども質量があるためです。また購入してもらう場合は金銭も絡みます。
 そこまでしてもらうのは申し訳ないので、自創作グッズは自分が楽しいだけで十分です。
 と、いったことで完結するのならば自創作グッズ作りは安穏としています。
 今回は「自分で持つだけで十分の自創作グッズ」ですので、誰かに手をとってもらいたいパターンは触れていません。

 とりあえず私は自分のために自創作グッズをまた作りたいです。メモ帳などにも挑戦してみたいなあと。
 それでも、本は手に取ってもらいたいのにグッズはそうでもないというのがやっぱり不思議。自信の違いと目標としていることの違いなのでしょうけれどね。


(初出 2024年3月3日)

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