今日は四月一日です。新年度であり、エイプリルフールでもあります。
むつかしいことを喜劇として片付ける一日ですから、『無音の楽団 Re:Praying』(以下リプレ)のメインキャラクターと嘘の関係性でも書いてみます。
【カクヤ:裏切り】
カクヤさんにとって嘘は裏切りです。彼は、無音の楽団の中では一番青い人なので。タトエ君の方が理性という面を加味したら成熟している可能性すらあります。
嘘が嫌い、好き、という以前に嘘を吐く行為を「相手を信用していない」と考えるカクヤさんですから、大切な人にほど嘘は吐きたくないと考えています。カクヤさんにとって誠実であるということは重要なことになります。いざ、という時に誠実さがないと不利な立場に置かれるという点においては痛い目を見ているためです。だから、カクヤさんの場合は「相手を信じる」ということは甘さというよりも保証になります。相互保証。
それでも、もし嘘を吐かなくてはならない状況に陥った場合、カクヤさんは必死になって嘘を吐きます。そのときの演技は淡々としていて、明らかに嘘だとわかるでしょう。カクヤさんにさりげない、ということを要求するのは難しいです。
歌は好きでも演技は下手なのがカクヤさんですから。
そうしたカクヤさんがサレトナちゃんに嘘を吐かれたら、カクヤさんは傷つくけれども気付かないふりをするでしょう。
【サレトナ:保身】
サレトナちゃんにとって嘘は保身です。隠蔽、と例えてもよいと考えています。
だから嘘に対して理解はすれども同情はしません。相手が嘘を吐いた心理はわかります。だけれど、それを自身のためとは考えません。
サレトナちゃんが嘘を吐く、といったことは通常では起こり得ません。その辺りの案配は策士というか巧みというか、上手い具合に自身の役割を果たすので。
首を落とすのでしたら、躊躇なく。
首を落とされるのでしたら、後腐れなく。
サレトナちゃんの覚悟は常に決まっています。だからこそ、カクヤさんには甘えたくなってしまうのですが。
それほど大切なカクヤさんにサレトナちゃんが嘘を吐かれたら、一番苦しい思いをすることになります。どうして、を何度も繰り返すでしょう。
【タトエ:悪】
タトエ君にとって嘘は悪です。してはいけないことに類します。
ですが、しなくてはならない場合もあるとわかっているため、タトエくんは嘘を許容する器もあります。だからこそ、苦しい。
タトエ君にとって、とある人のせいで嘘は日常の出来事でもありました。それもあって嘘自体に耐性はあるのですが、吐かれて悲しいことには変わりはない。
痛みを知っているからこそ、タトエ君は誠実であり、またリプレ四章のカクサレちゃんの逢瀬(疑問)に関する話であったように自分への隠し事を好まないのです。だから、少し詮索好きなところもあります。
そうしたタトエ君が嘘を吐く時はカクヤさんよりは自然な振る舞いです。けれども、自己嫌悪も激しいのでケアが必要になります。そういう点において、ソレシカさんとは相性が良いのでしょうね。
だけれど、ソレシカさんに嘘を吐かれたら、それはもう望みが絶えるということです。
【ソレシカ:方法】
ソレシカさんにとって嘘は方法です。願いを叶えるための不誠実なうまいやり方になります。
嘘というものに対して割り切った考えを持っているので、嘘を吐かれることも怖くもないし傷つきもしません。相手の事情を鑑みる余裕があるのがソレシカさんです。生まれが商家ですから、結構日常で見てきたのかもしれませんね。
同時に、その育ち故に嘘のデメリットも強く理解しているので、自分から進んでソレシカさんが嘘を吐くことはありません。正直なことを言って怒られます。そういうことがよくあります。さらに、そうして肝心のことをうやむやにするのも常套手段ですから、ソレシカさんもわりとしたたかな人です。
ソレシカさんはサレトナちゃん寄りの考えですが、さらに上手く立ち回ってこともなく、にする人ですね。
さらに、もしタトエ君に嘘を吐かれても彼は許すのでしょう。タトエ君が自分を許せなくとも。
【クレズニ:手段】
クレズニさんにとって嘘は手段です。それ以外の何物でもありません。もう見飽きてすらいます。ソレシカさんと同じく、家庭含む生育環境の結果ですね。
真面目かつ勤勉さが取り柄のクレズニさんですが、嘘自体に理解はあります。吐くことも。、吐かれることも抵抗はありません。ただ、サレトナちゃんが嫌がるので大分周囲を止めている節はあります。
クレズニさん自身は嘘のない世界こそ嘘だとすら考えています。だから、嘘を吐くときも割合器用に嘘を口にします。冗談だとしたら、なおさら真剣に言って周囲を煙に巻く様子すら見られるでしょう。
そうした彼にレクィエさんが嘘を吐いたら、心配されます。クレズニさんは真剣にレクィエさんを心配します。それほど、彼にとってレクィエさんは友人なのです。
【レクィエ:手札】
レクィエさんにとって嘘は手札です。それもとびきり厄介なものです。意外に思われるかもしれませんが、レクィエさんが一番嘘を吐くことは嫌がります。
それは彼の職業もあって、相手を騙して信頼と信用を損ねることを嫌がります。あとは純粋に、レクィエさん自身が嘘を好いていません。余計なことは言わない。してはならないことをしたら、絶対に誰かが見ている。そのことを痛感しているのです。
レクィエさんも苦い経験の一つや二つを踏んでいるのですよ。
だから、レクィエさんは真実を明らかにする方を好みます。そういう仕事に就いていますからね。また、明かしたことに伴う痛みや傷や不名誉に関しては容赦しません。
だからこそ、クレズニさんが嘘を吐いたら、そうしなくてはならない状況こそを憐れむのでしょう。ああ、またおかしな目に遭っているなと。
こんな感じになりました。
わりと皆、真面目ですね。こちらに「銀鈴檻」のリブラスさんなどがいたら進んで嘘を肯定したりもするのですが。「無音の楽団」の皆さんは苦い思い出があるそうです。
そういったことが分かる日もあります。