低気圧の辛さから抜け出しつつある成瀬です。こんにちは。
今回は『花園の墓守』の登場キャラクター「弦」さんについて少々お話をしたいと思います。
最新話はこちらから! >花園の墓守衛編3章3話『現実』
弦さんは由為編のエピローグから唐突に現れた、謎の管理者。今日更新した話では衛さんと対峙します。
その内容をざっくり説明しますと、ファレンさんに苛立ちをぶつけた衛さんへ弦さんが「あなたの相互理解は押し付けでしかない」と言うのがメイン。
ここは、衛さんにとってはとても大事な出来事であり、『花園の墓守』の作品においても必要な場面でした。
衛さんの「相互理解」を頑張る姿は善きもののです。いつだって、相手の事情も考えようと努めて衛さんは行動してきました。
ですが、それは本当に良いだけなのでしょうか?
相手が拒絶していても「理解したい」と詰め寄ることは、理解したい側の勝手ではないのか。
此岸は善良なので衛さんのスタンスも受け入れられていますし、そういう価値観で固定されています。
彼岸の管理者たちも、七日ちゃんやきさらさんは否定しません。貴海さんは時に誤りになると気づいていながらも、自分が言っても届かないのを承知していたため、口にはしませんでした。
そこでの、弦さんなのです!
管理者たちの部外者であり、一応は同僚でもある関係だからこそ、嫌悪をはっきりと表して言えました。言ってくれました。
弦さんはたかファレ崇拝主義者なので、衛さんのことを思いやって今回の主題を口にしたなどはないのですが、此岸の人たちへ違う価値観をつきつけられる存在。
貴重です。
普段は明るくひょうきんでありながら、ちょっと棘も刺してくる読めないキャラクターですが、花墓のメインキャラクターに波紋を作ってくれる存在なのです。
書いている側も楽しいですね。弦さんは行動とその理由が直結して素直なので。
そして今回の弦さんとのやりとりがあったからこそ、衛さんはいろいろと柔軟になりました。
衛さんがさらにどう変わり、ときに変わらないか。
これからも見守ってくださると幸いです。
花墓 「弦」について 2020/07/25
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