クレズニの悪あがき 2021/08/07

 暑さは七月よりもさらに激しく、太陽の日差しは焦がすようですね。
 成瀬です。

【アレトリス理論】
 似たような理論は話題になりましたが、そちらは「アレトリス」に微塵もかかっていないのでご注意を。あのネズミさんが青くなるネタを拾いました。
 短い小説、と言うよりも小話になりましたが書いた本人としてはクレズニさんのいやらしい動揺が書けて満足しています。レクィエさんはそういう普段は見せてくれない隙を遠慮無く突いて、弱味を強引に引きずり出す手管には長けています。なぜかと言えばレクィエさんも昔は人に対して強がりばかり張り、たまに甘えられそうな相手に弱味を見せたら盗られるだけ奪われるという痛い目を見たためです。それ以来、あまり自分から甘えるという行動は取りません。搾取がレクィエさんの基本原理です。
 カクヤさんとは違う方向に、全うに歪んだ愛し方をしているレクィエさんですが、クレズニさんは惚れた弱みということでその愛し方も受け容れるのでしょう。クレズニさんも素直ではない奪われる愛情表現には慣れているので、いやそこはどうなのでしょう……。本当は怒るべきなのかもしれませんが、正しいことだけが正しいとは限らないの良い見本になるのです。

 また序盤に出てきたソレシカさんのフェティシズムの例はこの時点でどうしようもないのですが、性癖が一番倒錯している設定なのがソレシカさんなので。彼は隠れピグマリオンですよ。思い通りに動く人形さんが欲しいのに、惚れてしまうのは自分の意思をしっかりと持ったタトエ君、でもそれがまたいいというマゾヒスティックなところもソレシカさんにはあります。というよりサディスティックもマゾヒスティックも両方兼ね備えている、正しい形で組み上げられている倒錯したソレシカさんの性癖です。


【絵が上手くなりたい】
 今年の夏はスポーツ選手の活躍を見る機会が多い夏です。言わずもがな、なのでどうして見る機会が多いのかについて具体的な理由には触れません。
 話を戻します。スポーツ選手のストイックでありながら、言い訳の聞かない勝負に挑む姿にこの夏は心を強く動かされました。
 いままでは自己防衛的に流されるままにわりと過ごしていたのですが、一旦それは止めたいと。思うのです。
 だからといって、何をどうがんばるのかについて具体的な目標をまだ立てられていないのですが、いま一番上手くなりたいことは何だろうと考えましたら、サブタイトルの「絵が上手くなりたい」に行き着きました。
 セルフワンドロを始めて、いかに自分が上手くなったかと思いきやそれはただの小手先で、デジタルを使って誤魔化していたのかを引き裂かれるような痛みで痛感させられつつ、とりあえず。
 絵が上手くなりたいです。

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