何かしらの破片を積み上げていきます。
いつか一つの大きな“何か”になることを祈って。
小説(文字事)みたいなもの
2025年11月27日(木曜日)
花園の墓守(由為と七日)
寒いさむいと、こぢんまりとした小さなカフェに急ぎ足で入る。
室内はほんわかと暖気に満ちていて、由為は思わず息を吐いた。技術の向上というものは素晴らしい。彼岸も此岸も気温の変化というものがなかったため、旅に出るまで知らずにいたが、外の世界は月日を経るごとに暑さ寒さができるものらしい。
衛やきさらだったら、なんと思うだろうかと由為は考える。七日はすでにメニュー表を開いていた。
「私はジンジャーアップルラテにしようかな。由為君は?」
「そうだなあ」
黒地に踊る様々なドリンクに心が弾む。
彼岸も此岸も悪いところではないけれど、未知の出来事や事象はいつだって由為を楽しませてくれた。
これからもきっと楽しい。
七日も傍にいてくれるのだから。
2025年11月16日(日曜日)
銀鈴檻(ハシンとリンカー)
そういえば誕生日だったねえ、とハシンは言った。
「はい。四日前が誕生日でした」
「何か欲しいものはあった?」
「ネイションがプレゼントしてくださったので、もう何も」
微笑を浮かべながら答えたリンカーにハシンは満足する。
もう、自分は何もしなくてよいだろう。ネイションという信頼できる仲間がリンカーの誕生日を覚えていて、労ってくれたのだから。
「ですが、休暇はいただけるのでしたらいつでも大歓迎ですよ?」
「わかったよ。調整しておく」
どうやら、何もしないわけにはいかないようだ。
2025年11月11日(火曜日)
無音の楽団 Re:Praying 現代パロディ (カクヤとサレトナとマルディとソレシカ)
チョコレートに八割ほど本体を覆われた筒状の菓子の箱を手に持ちながら、マルディはサレトナに話しかける。
「ロスウェル先輩。これで遊びましょう」
「食べ物で遊んだら駄目なのよ」
優等生の言葉は相変わらず厳しいのだが、その言葉でたじろぐようであれば、マルディは理央学園の麗人などとは呼ばれていない。へこたれずに、にっこりと笑っている。
いまは放課後であり、場所は二年一組の教室である。先輩の教室にかちこみをしかけたあげく、チョコレート菓子を使用した少々破廉恥ともいえる遊びをサレトナに提案できるマルディは流石の胆力だ。
ソレシカは教室にある左後方の席から、マルディに迫られつつ困るサレトナを眺めていた。助けることはしない。野暮であるし、女子二人が押しつ押されつの絡み合いを見せてくれるのは視覚的に美味しい。サレトナに助けを求められたら流石に割り入るが、それまでは静観していてもよいだろう。
おそらく、もうすぐ。
「何やっているんだよ、マルディ」
教室の扉を横に滑らせて入ってきたカクヤは呆れを露わにしている。対するマルディは澄ました顔だ。サレトナの守護役の登場を面白がっている可能性すらある。
「アラタメ先輩もやります? 甘美なる遊戯。先端から中心に至るまでを追う、艶美なる駆け引きですよ」
「判断に困る、きわどいことを言うのはやめてくれ」
「何を想像したんですか。アラタメ先輩のむっつりすけべ」
的確な表現だとソレシカは再び感心した。
カクヤだって年頃の男の子なのだから、下心を安易に責めるのは可哀そうだ。だが、彼にむっつりという言葉はしっくりくる。厚みのあるびろうどの下に人目にさらけ出せない紅色の欲望を秘めていることだろう。想像するだけで、少し分けてくれと思ってしまう。
「カクヤ。何を考えたの?」
「何も考えていません」
「で、ロスウェル先輩。結局、してくれないんですか? あ、そ、び」
マルディは未だサレトナで遊ぶことを諦めていなかったらしい。細い眉を寄せて、口を開こうとしたところでカクヤが間に入った。サレトナの口の前に自身の手で覆うようにする。
「だめ。サレトナで遊ばないでくれ」
「遊んでいません。一緒に遊びたいんです」
「とにかく、サレトナは、だめ」
区切られて、はっきりと拒絶の言葉を宣告されてしまう。それ以上絡むのは品がなくしつこい行為だと、引き際をわきまえているマルディはカクヤとサレトナに向かって手を振った。空いている左手には変わらず菓子の箱がある。
タトエにいまの光景の話をしたら、大変複雑になるだろうなあという感想を抱きながら、ソレシカが立ち上がったときだ。
「シトヤ先輩」
マルディがてこてこと近寄ってくる。
愛らしいが癖のある笑みを浮かべて、菓子の箱を掲げてきた。
ソレシカは黙って長方形の箱を取り上げた。
2025年11月1日(土曜日)
無音の楽団 Re:Praying(カクヤとソレシカ)
どちらか、ということにはあまり興味はない。
ソレシカが常に興味を引かれるのは光輝があるかどうかだ。相手が女性であろうとも、男性であろうとも、目を奪うほどの輝きを秘めた相手だったら等しく好意を抱く。タトエのことも、一目見た時に決して折れない芯の強さを感じ取ったから告白しただけだ。
「って、言うと。大抵『そんな理由!?』と言われて怒られるんだ」
「それは俺も怒るな」
向かいの席で苦笑するカクヤに、ソレシカは自身のずれを突き付けられた。
だとしても仕方がない。一度に二人も三人も同時に恋をするわけではないが、興味関心の対象は風に飛ばされた綿帽子の気ままさで移っていく。それはよろしくない、とこの前、サレトナにたしなめられた。カクヤも同じ意見のようだ。
「俺はタトエのことも大切だから。『好きだ』と言っておいて、『やっぱり違う』なんてことになったら、ソレシカを怒るよ」
「そりゃよかった」
怪訝そうに眉をひそめるカクヤにソレシカは安心した。
「タトエのために怒ってくれる人がいてくれて、よかったよ」
「ソレシカはもう少し、慎重になってくれ」
リーダーの頼みに対して、返答は笑うにとどめた。
イラストみたいなもの
2025年11月21日(金曜日)


アユナさん誕生日おめでとうございます!
……ハッピーバースデーは言われ慣れていなさそうですね。
2025年11月18日(火曜日)


久しぶりに好きな雰囲気のカクサレちゃんを描くことができました。
2025年11月5日(水曜日)


お疲れ様のカクヤさん。最近、カクヤさんを描いていませんでしたので、描きたくなりました。
休憩もきちんと摂りましょう!
感想みたいなもの
2025年11月13日(木曜日)
『ミッドナイトレストラン 7to7』が終わってしまいました。とても、寂しいです。
私は途中から通い始めましたが、それでも十年以上は「7to7」と共にありました。天四郎さんと織作さんが結ばれたのも、推していたはーくんやマサさんともども嬉しいですが、やっぱりさみしい。咲耶さんが成人した時に薄々終わりの気配は感じていましたが、永遠に続くものはないですねえ。
でも、終わるということはこれまでがあるということですから。
新たなホテルを見守りたいです。
胡桃ちの先生、お疲れ様です! こちらからではご本人様には届かないでしょうが、陰ながら感謝を伝えたいです。
美食と笑顔をありがとうございました。
その他
2025年11月8日(土曜日)
映画を観ました。
ぐわりと、視界が広がり、アイディアが湧き出る感覚はたまりませんね。






