月よ花よといつかは欠けるとしていても 2024/06/01

 雨嵐の勢いが増すばかり。
 六月に入りましたが、天気と気温の変動が激しいので季節を感じる余裕がありませんね。
 せめて、物語の中でも風流を味わいたいものです。
 成瀬です。


【メッセージお礼】
 励ましのお言葉をありがとうございます!
 雑記は更新できていませんでしたが、物置は動いています。

5月26日 午前10時
5月30日 午前2時
5月31日 午前3時


【銀鈴檻にも花はある】

 久しぶりのリンカーさんの恋のお話になりました。彼は、銀鈴檻において一番書きやすいキャラクターなのかもしれません。レギュラーは狙えるくらいの小説の登場率を誇っています。
 前半のお相手役を務めてくれたリブラスさんもなかなかといったところ。彼は話を強引に動かしてくれますので、展開を考える上でとても助かります。リプレもそういうキャラクターがいるとよいのですが。いるようになると、よいのですが。これからに期待ですね。
 ネイションさんはいつも、ふとしたタイミングで登場してきます。私の中でもミステリアスな方なので、時間ができたら掘り下げたいキャラクターでもあります。銀鈴檻はまだ詰めの甘いところが多いので。いつかはこちらの物語もきちんと書きたいなあという思いはありますが。
 さて、こちらの雑記をお読みになってから小説を楽しまれるのか、小説をお読みになってから雑記に目を通してくださるのかが不明なので、なかなかネタバレには踏み切れないところ。
 それでも軽く触れるのでしたら、リンカーさんの恋の感情のあてはめ方を書いた文章はお気に入りです。


【月は欠けても美しい】

 久しぶりに八咫烏シリーズの『望月の烏』を再読しました。
 かつて、雪哉が登場した場面でもある、城下町で貴族が盗み食いをするという横暴を働く、ということを今の雪斎様は見逃しているという文もさりげないポイントな気がします。阿部先生のお書きになる文の細部に宿る、意味の深さに感服いたします。
 私が雪哉のファンなので、ついそちら目線で追ってしまいますが、最近は奈月彦さんからの山内も気になっています。彼も、相当に苦しんだのでしょう。どうして「皇后の思うままに」という遺書を遺したのかは『追憶の烏』を読み返すたびに気になっているのですが。なんだかもっと、別の意味がありそうな気持ちになります。
 追憶、緑羽、望月で舞台は整いつつありますが、今後の新刊はどのような展開になるのでしょうね。待っている間も何度読み返しても楽しめる点が八咫烏シリーズの良いところです。あとは執筆の早さ。ここまで練られたファンタジーですと、刊行が途切れがちになるのも止む無しですが、八咫烏シリーズは常に情報を発信してくださってありがたいです。


 それでは。
 全ての方に、心ときめく出来事が訪れますように。


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