一気に熱波が襲ってきていますね。就寝時と起床時の水分補給と塩タブレットは忘れずに!
成瀬です。
【千晶推参!】
ついに書きました。
キャラクターは二、三年前にありましたがずっと長らくどう動かすかを悩んでいました。
「千晶推参」の三人組です!
簡単な紹介はこちらのイラストから。
男性キャラクターの吊り目率が高いことに定評のある私ですが、今回の主人公は「利原公約」君です。彼の一人称小説になります。これは珍しいことです。私が書くものはたいてい、三人称小説ですので。
久しぶりの一人称は書きやすいですが、バランスを取るのはとても難しかったですね。情景描写や動作の部分が一気に削れていきますが、足を踏み外しても踏みとどまる良い経験になりました。
そういった経緯がありましたが、今回、この作品を更新したいと思った一番の理由は、キャラクターのテーマ噛みあったことです。
「公約くんの悩みを支える先輩の至さん、そして全体を見守る鳴さん」という三人の関係がようやく、今となって決まりました。
生きる上では悩みは切り離せない。だけど悩む。そもそも何を悩んでいるのか?
そういった、悩み考えずにはいられない全ての人の応援物語となる小説にしていきたいです。
【最近のこと】
本を読む余裕が作れるようになりました! 代わりに創作時間は減っていますが、まあまあゆるりとインプットを楽しんでいます。また書ける。まだ書ける。だからまだまだ焦らない。
最近読み返したり、新しく読んだ本の中では『有頂天家族』シリーズに癒されています。狸が主人公なのですが「面白きことはよきことなり!」の銘は口にするだけでも楽しい。楽しいのですが、主人公の下鴨矢三郎の父が狸鍋になるというくだりは以前に読んだ時よりも悲しくなりました。恐ろしいだけではなくて、諦観しながら「取り返しのつかないすでに作中で終わった悲劇」という部分が、私の繊細さをくすぐっていきました。
ですが、「阿呆の血」に従って面白きことをして生きていく矢三郎は眺めていて痛快です。
他には『ブリット=マリーはここにいた』もゆうるりとする人の変化に希望を持てる一作でした。