何かしらの破片を積み上げていきます。
いつか一つの大きな“何か”になることを祈って。
小説(文字事)みたいなもの
2026年1月27日(火曜日)
無音の楽団 Re:Praying(ロリカとサレトナ)
教室の席に座る、サレトナの目の前に一本の青いペンを置いた。
「以前に君が店で悩んでいたペンだ。思う存分、試し書きをするといい」
「ありがとう」
にこりと答えるサレトナは完璧な令嬢であるが、同時に親しみを感じさせるのは自身を友人だと認めてくれているからだろう、とロリカは受け取った。サレトナの右隣の椅子に腰を下ろす。7
サレトナの猫被りは立派なもので、自己肯定がむやみやたらに高い輩であれば「もしかして惚れられている?」と勘違いをしそうな域にまで達している。反対に、自分に自信がない、もしくはわきまえている相手ならば「距離を取られている」とすぐに分かる。温かみはあったとしても、距離は永劫に縮まらない感覚すら抱かせるのだ。だからこそ、ロリカはフィリッシュは立派なものだと感心している。
サレトナに劣等感を抱きながらも親友でいられるのだから。
机に肘から手までを置きながら、ロリカはサレトナがノートを出した後に何を書いているのかと覗き込む。
「ありがとう」と、書かれていた。
「君は大変素直だな」
「だって、咄嗟に試し書きのための言葉なんて、出てこないじゃない」
「それもそうだ。だったら、私が質問を出そう」
サレトナはペンを横にして、ロリカを正面から見つめる。
「君の好きなものを書いてくれ」
「また難しいことを言うんだから」
悩んでいる様子のサレトナにわずかながらの切なさをロリカは覚えた。
好きなものくらい、すぐに出ないものなのか。
ロリカさんとサレトナちゃん。
こちらの二人の友情についても考えています。
2026年1月20日(火曜日)
無音の楽団 Re:Praying(カクヤとソレシカと清風)
カクヤがソレシカの背中を押すと、想像以上に柔らかく前屈された。背の高さと筋肉の硬さから、ソレシカの柔軟性はそこまで高くないと思っていたのだが、そうではないようだ。しなやかな筋肉が骨の周りに張り付いているのだろう。
「すごいな」
感動のあまり、声を上げてもう一段階、ソレシカの背中を押す力を強くした。
「さすがにやりすぎだ」
ごもっともなことを言われたので、カクヤはゆっくりと腕の力を緩める。ソレシカは少しずつ身を起して、そのまま修練場にあるマットレスに倒れ込んだ。ばふりと音が立つ。
「相変わらず仲良しさんだな」
隣でルーレスと柔軟していたはずの清風が上から覗き込んできた。右のマットレスの様子を伺うと、ルーレスは一人で淡々と左膝を曲げながら、腰から上をひねっている。カクヤと視線が合うと、にこりと微笑んだのは「清風のことはどうぞご自由に」といったところだろうか。授業の一環だというのに、よいのだろうかと思わずにはいられない。
「ソレシカと俺が仲良しさんは、なんか違うだろ」
「じゃあ、なんて呼ばれたいんだ?」
「戦友?」
一番似つかわしいだろう言葉を口にした。しかし、ソレシカは口元が緩むのをこらえているため、一周回って腹が痛い表情になっているのと、清風は何も隠さずに腹を抱えて笑っている。
「なんだよ!」
「いや。カクヤも可愛いところがあるんだなって、俺は思った」
「やめろ。タトエにだけ言ってくれ」
「僕に押し付けないでよ」と少し離れた場所からカクヤは抗議されてしまった。
最近はカクヤさんとソレシカさんが私の中で流行しています。
2026年1月13日(火曜日)
無音の楽団 Re:Praying(カクヤとソレシカ)
正面から向けられた拳とはいえ、避けることは簡単ではない。
直線であるがためにつかみづらい距離感と拳の速度はたとえ予測していたとしても、体に「逃げろ」と命を下すまで時間がかかる。一秒の隙が命取りになる場でならば、尚更だ。
カクヤは身をかわすよりも拳を受け止める。両の腕を交差させて、顔まで衝撃が及ばないように全身に力を込める。
いくら手合わせとはいえ、持てる力を全て抜くわけではない。手合わせに求められるのは一定の真剣さだ。
ソレシカもカクヤに拳を受け止められてから、即座に拳を引く。服と皮膚を通してとはいえ、骨とぶつかりあった衝撃はソレシカの手にも残っている。単純に殴り続けて相手に降参を迫ることもしないはずだ。
だから、カクヤはソレシカが拳を引いた瞬間に前に出た。狙うのは顔ではなく、腹だ。内臓が詰まっている人体の急所に向かって、蹴りで刺す。今度はソレシカが受ける側に回り、腹への一撃は腹筋に力を込めて逃れた。
一度、離れる。距離が生まれる。
セイジュリオの修練場にて、手合わせをするカクヤとソレシカは沈黙したままだ。気を抜くことはできない。
だけれど、手が合わさる音がして、二人の集中は途切れた。
視線の先にはタトエがいる。
「授業が始まるよ?」
清冽とした声が響き、二人は両手を下ろした。
久しぶりに手合わせ描写が書きたくなりました。
2026年1月9日(木曜日)
無音の楽団 Re:Praying(フィリッシュとサレトナ)
フィリッシュはサレトナを親友だと思っている。
そして、ロリカもまた親しい友だと信じている。出会ったのはセイジュリオに入学してからで、まだ半年も付き合いはない。だが、セイジュリオの二学年一クラスの三人娘と言われたら自分たちに決まっているのだ。
だけれども、ロリカはともかくサレトナも淡白な性質なのか、自分たちの関係を表現することについてあまり気を配っていない。
その点が、フィリッシュにはたいへん歯がゆい。
だから、つい、本日最後の授業である都内事前学習が終わったときに、フィリッシュはサレトナに詰め寄ってしまったのだ。
「サレトナ。あなたにとって、私は何?」
「いきなり修羅場中の彼女みたいなことを言い出した」
余計な茶々を入れた清風には辞書を投げつける。
「とりあえず、辞書を投げたらいけないとは思うけど」
「そうだけど、そうじゃないのよ。なんかこう、サレトナとまた距離ができて寂しいと思うから、改めて確認したいの。サレトナにとって、私はどういう存在?」
「大切な親友に決まっているじゃない。フィリッシュがいなかったら、私は寂しいし、いろいろと困るわよ」
少し怒っている様子で言われて、フィリッシュは相好を崩す。
特別な親友に同じ感情を抱いていると確認できて、というところでふと疑問を抱く。
「私は特別じゃなくて大切なの?」
「フィリッシュ。そろそろ意思の疎通が難しくなってきたのだけれど」
サレトナが本気で怒りだしそうなので、唇を尖らせながらだけれども、フィリッシュは黙ることにした。
「で、命唱は間に入ってやらないのか」
「見ている方が面白いだろう」
イラストみたいなもの
2026年1月22日(木曜日)


マルディさんです。栗色のボブカットは好きです。
「Blue sky」でこっそりと投稿している「#架空同人誌のタグ」で使用した絵です。
本文はこちら。
「こちらの二人は、私の作品の女性にしては珍しく髪が短めなのですよね。改めて気付きました。 恋するロリカさんとマルディさんに漂う雰囲気が耽美で「きゃー」となりました。「きゃーっ」と。 「さみしくないんですか?」とロリカ先輩に問いかけたマルディさんが、まさか……あのような展開になるとは。 最後の二人の微笑が心に残っています」
2026年1月16日(金曜日)


セキヤ先輩とサレトナちゃん。サレトナちゃんは前髪の部分がないと、印象が変わりますね。
「Blue sky」でこっそりと投稿している「#架空同人誌のタグ」で使用した絵です。
本文はこちら。
「正直なところ、初めはえっちな本かと思いました。 いやでも、セキヤ先輩とサレトナちゃんですし……と思って読んでみたらとても可愛い本でした。 サレトナちゃんがセキヤ先輩と出会ったのは、こちらですと第三章以降の設定で、セキヤ先輩がぐいぐい来るのにびっくりするサレトナちゃんが特に良いです。 サレトナちゃんがセキヤ先輩に心を開いたきっかけも優しくて、ほっこりしました」
2026年1月14日(水曜日)


真面目なハシンさん。撮影用かもしれません。
「Blue sky」でしている「#架空同人誌のタグ」で使用しました。
本文はこちら。
「最初、とうらぶの「極」的な意味での成長の可能性かとも思ったのですが、数の数え方の「極」だったのかと納得しました。
ハシンさんは作者である私も底知れない方なのですが、こちらの作品はハシンさんのソロアクションが輝いていてよかったです。特にハシンさんが空中で魔法を使うところが決まっていましたね。
銀鈴檻が全員、迎えに来る締め方にもほのぼのしました」
2026年1月5日(月曜日)


描き初めは雑記サムネイルのセキヤさんですが、また別の種類の描き初めです。
カクサレちゃんは健康によいのです。
感想みたいなもの
2026年1月20日(火曜日)
映画の『グランメゾン・パリ』を観ていたのですが、ドラマ版を完全に追いかけなくともある程度の文脈がわかっていましたら、作品を楽しめるというのは自身の得な性分だと思っています。
その他
2026年1月4日(日曜日)
過去の自分に言いたいです。
ウォーターマークを貼ってください! わけがわからなくても、貼っておいて!
サイトの画像の差し替えでぜえはあしています。




