Memome

ようやく観ることができました。
『ぼくたちん家』の第四話の感想です。

今回は市ヶ谷さんとほたるちゃんの、決着の話というべきか。ほたるちゃんが市ヶ谷さんは自分のことを少しでも考えてくれているか、確認する回にも映りました。だから、わざと中身を置いたトランクを持って、嘘だとわかりながら市ヶ谷さんとダムまで行ったのでしょう。だけれど、市ヶ谷さんには波多野さんには自身の弱さや辛さをぶつけましたが、ほたるちゃんには上っ面の言葉を口から出すことしかできませんでした。父親としてのプライドであったのかもしれません。だけれど、「立派な父親に、夫に、男になれなくて悔しかったんだ」とほたるちゃんに打ち明けられたら、少しは二人の関係も違ったものになったと思いたいです。
そんなことを言われても、いままで放っておかれた、そして本音を言われた側は「だったら、しっかりしなさい」という気持ちになるかもしれません。ですが、波多野さんは「散歩をする」などという、自分のできることを、些細なことであっても毎日積み重ねていくことが大切だと、市ヶ谷さんに話してくれました。その場面を観ながら、私は波多野さんの、そして波多野さんを演じる及川さんの優しさを感じて、励まされました。自分のできることは少なくても、すごくなくてもよいと許された気持ちです。ただ、自分にもできることはあると心がけて、毎日丁寧に他人に優しくすることも忘れずに、ということでもあります。
また、蛍ちゃんに戻ります。作田先生も言っていたように、母親であるともえさんがいなくなって、父親である市ヶ谷さんもお金のこと、そして自分のことばかり考えていて。生きること自体が嫌になってしまいそうです。それでも、「トーヨコ」という場所と友人を見つけられたことは、すごいことです。ほたるちゃんは自分のいたい人といる場所を選択しました。思えば、波多野さんと作田さんを家族契約の相手に選んだこともそうですね。
大人になるといやなことに、「そんな場所にいてはいけない」と無責任に見下してしまうこともあります。ですが、「そんな場所」に子どもたちを追いやってしまったのは私たち大人ではないでしょうか。そういった子どもたちに全力で接している、鯉登さんに頭が下がります。そして、この鯉登さんが波多野さんの初恋のお相手……ついに、メインキャストが出揃った感はありますね。人数を必要最小限にしながらも、上手く物語を回している脚本の松本優紀先生の手腕が巧みです。感服しました。
他にも第四話の良い場面は沢山ありました。波多野さんと作田先生の運転中のやり取りであった、初恋のくだりなどもその一つです。作田先生が先輩のヒゲを見て自身の初恋と同性愛に気付き、ヒゲを失ってしまった時に動揺してしまったこと。なくしてしまったことを忘れずにいると、波多野さんが「なかったことはあったもの」と言ってくれます。こちらの言葉も響きました。ヨシタケシンスケさんの「もしものせかい」も思い出しますね。なくしてしまったものは、なかったことにされるのではなく、あったという証拠になるのです。寂しいのですけれど。
他に挙げるとしましたら、動物園で波多野さんが百瀬さんと再会する場面や、警察の松さんと大家さんである井の頭さんとのやりとりなど。特に、井の頭さんはともえさんとどういった関係なのか、気になる引きでした。

※長くなりましたのでサイトに再録します
いま、読んでいる小説は『卵をめぐる祖父の戦争』です。過去に買ってから二周目になります。
海外小説の長い導入と家族の系譜の描写が私は好きなのですよね。日本よりも主人公に至るまでのルーツというものを重んじている気がします。
これから、祖父に戦争の話を聞きますが、どういったものでしょうか。新鮮な気持ちで楽しむことができます。
『私を喰べたい、ひとでなし』ですが美胡ちゃんの献身と衝動の間で揺れる様子が辛いです。それほど、比名子さん、そして街の皆を守っていくことに誇りを持ったのでしょう。
汐莉さんはヒールになると、腹立たしいくらいに輝きますね。
「太陽、なってあげよっか?」を購入しますので、がんばれ美胡ちゃん!
『ぼくたちん家』第三話の感想です。

作田さんの物件を探しに行く時の、波多野さんの不器用な一途さに恥じらいとときめきを覚えてしまいました。青い扉は不気味か可愛いか、人によっていくらでも見方は変わります。
ほたるちゃんのお父さんが現れた時に、大家さんの井の頭さんのさすまた捕縛は面白かったです。小道具の使い方が本当に上手な作品。みりんもよかったです。
家族契約が一回で露見してしまったり、波多野さんが作田さんに告白するなど話は急展開。
これからも楽しみです!
『笑顔のたえない職場です』のアニメ第四話を観ました。

大分、話のテンポが観やすくなってきました。
双見先生のコミックス発売、おめでとうございます! 沢山の人がいて成り立つ仕事だと実感できる瞬間があるのは羨ましいです。
特に、編集の佐藤さんとバーで「昴へ」の重版の感動を分かち合えたのはよい区切りでした。
来週はついに梨田さんの登場! どうなることやら。
『笑顔のたえない職場です』のアニメ第三話の感想です。
ねこのてさんもチャットだけですが登場しました。原作を知っていると、この時点を思うと切ないものがありますね……。仕事は全員が有能すぎてもまとめる方は大変だと、双見先生の叫びを聞いて頷きました。
そして、塔子さんもついに登場ですね! 声もイメージ通りで可愛らしいです。
「例の発言」はアニメで聴くと中々の破壊力……。
双見先生の話を聞いて、物語に起こせる発想力もすごいです。
『ぼくたちん家』がBlu-rayで欲しいレベルでいまのところ良作なのですが、発売されるのでしょうか……!
【今季視聴している作品】
アニメ
・笑顔のたえない職場です
・わたしを喰べたい、ひとでなし
・永久のユウグレ
・百姓貴族

ドラマ
・相棒24
・ぼくたちん家
『ぼくたちん家』の第二話を観ました。
一話と二話しかなくても、一話と最新話という表示になるのにちょっとくすり。

さて、本編。
波多野さんがほたるちゃんのお父さんのふりをする覚悟を決めました。家族というものは血のつながりもしくは選択によってなるものですが、波多野さんとほたるちゃんはなることを選択した他人であっても、相性は良いのでしょうね。波多野さんのデビューに関する話を聞いて、怒ってくれたほたるちゃんに少し涙ぐみました。
もう一人の主役である作田先生からは「青い鳥」の話を連想してしまいます。無くした靴下に気付かなかった吉田さんと、探してくれていた波多野さん。波多野さんは確かに怖い勢いを持った方ですけれど、でも。それでも良いのではないかなあと思うのですけれどね。
他にはマッチングサービスの百瀬さんも、少しの出番ながら、パフェの例えなどで妙味を醸し出していました。自然体で上手。波多野さんたちの大家さんである、井の頭さんも魚のエプロンを着ていて魚好きなど、芸が細かい。
そう。こちらのドラマは小道具の使い方が上手いのですよ! 第二話だけでも「子持ちししゃも」・「(個性的な)靴下」・「契約書」・「ギター」など全ての道具に意味があり、物語の構成に繋がっています。
脚本家である松本優紀先生に感嘆!
プランダラ二周目始めました。
ジェイルさんは相変わらず格好良いですが、一巻の時点では頑固者の乱暴者。
『笑顔のたえない職場です』のアニメ第二話を観ました。
この時点では双見先生はまだ新人なのかとほっこりしつつ、アシスタントのはーさんの二つのエピソードを上手く一つにまとめて、はーさんの有能さが描かれていてよかったです!
上手い絵を描くことができても、物語として描き上げる熱量や描きたいものがあるかは、また別の話。と、いうのは響きましたね……。ですが、はーさんには双見さんのアシスタントという道が拓けたのはよかったです。ナイスアシスタント!
『ぼくたちん家』の第一話を観ました。
キーワードが最初からしっかりちょこちょこ出ていて、ストーリーを追いながらもメタ読みも楽しくてよかったです。
好きなシーンは玄一さん(及川光博さん)が「いえがない」と歌う場面、後半の索さん(手越祐也さん)とほたるさん(白鳥玉季さん)の三人でアイスを食べる場面です。
「欲しいものは欲しがらないと」(意訳)という玄一さんの言葉は身に沁みました。
旧ぼのぼののアニメは、当時にしては斬新な構図が多いイメージです。
ただ、旧ぼのぼのアニメを観られる環境は限られていますので、証明できません。のっときゅーいーでー。