成瀬の物置き/August

何かしらの破片を積み上げていきます。
いつか一つの大きな“何か”になることを祈って。


目次

小説(文字事)みたいなもの

2025年8月13日(水曜日)

リブラスとアルトー(銀鈴檻)

 楽月の十三日はリブラスの誕生日だ。
「でもさ、僕の誕生日は楽月の十三日だ、と言うと特別感が薄れるよね」
 首をかしげる。アルトーはリブラスの言っていることがよくわからなかった。
「どちらでも同じじゃない」
「ううん。違うよ。楽月の十三日を先にした方が、僕の所有物感が生まれるのさ。楽月の十三日がたまたま僕の誕生日なんじゃない。僕の誕生日が、楽月の十三日ではないといけないことが重要なんだ」
 やっぱりアルトーはリブラスの言っていることを理解できない。元から剣士であって魔術士ではないアルトーにとって、リブラスの話はいつも空に浮かぶ星のようだった。決してこの手ではつかめない。
 アルトーができることは耳を傾けることだけだ。
 今日は誕生日なのだから、尚更だ。好きな話を沢山させてあげよう。カズタカやリンカーは嫌がるから。 

絵の代わりにショート・ショート・ショートを。
リブラスさん、誕生日おめでとうございます!


2025年8月11日(月曜日)

カクヤとサレトナ(無音の楽団 Re:Praying)セルフ二次

 最近、サレトナが不思議と社交的だ。
 話しかけても威嚇してこないし、「おはよう」と挨拶をしたら一瞬の沈黙の後に睨みながら「おはよう」と返してくれる。
 と、フィリッシュになんとなく話題を振ったら「馬鹿なの」の一言で切り捨てられた。
「それで社交的だなんて、よく言えるわね」
「最初は声をかけても逃げられるだけだったから。進歩だと思ったんだよ」
「せめて睨まれなくなってから言いなさいよ」
 もっともだ。
「まあまあ、カクヤはんも考えているんですよ」
「それは珍しいね。ぼけっとしているカクヤが」
 万里とルーレスの言い様に、カクヤは肩を落とした。

「ユユシ」のリーダーがカクヤだったらのIF小話。

イラストみたいなもの

2025年8月8日(金曜日)

サレトナちゃん。
黒地に赤で描きましたら大分禍々しくなりました。覚醒したらこちらの図のようになるのかもしれません。

感想みたいなもの

2025年8月2日(土曜日)

ドラえもんはすごい作品だなあと思います。
劇場版第一作の「のび太の恐竜」から、タイムマシンで帰ることができないという大きな壁を突き付けて、伏線を綺麗に回収して。
悪役も配慮する必要のない、まさに「悪」を描いていて。
ピー助との別れで切なく締める。
シンプルかつ、美しい脚本です。

その他



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