今日はほんのり暖かで気持ちの良いすっきりとした空模様でした。
深く呼吸をついしてしまいます。
成瀬です。
【拍手お礼】
昨年と今年も拍手を送ってくださりありがとうございました。
一ぽちりでまた一歩進めます。
1月2日 午後11時
【今日から責務始め】
三ヶ日も明けて、今日から<生きるための責務>もしくは<糧のための勤しみ>に追いつくために歩き出す方もいらっしゃるのでしょうね。
かく言う私もその一人ですが。ははは。
そうして再び歩き出して思うのですが『有頂天家族』の下鴨矢一郎兄さんは頑張るたぬきなのだなあということです。どのたぬきが「やってくれ」とも頼まないことを偉大なる父の息子という誇りにかけてやり遂げようとしている。偽右衛門になることもその一つ。栄養ドリンクをたらふく母に飲まされてまで年末を駆け巡る矢一郎兄さんは印象深くて、栄養ドリンクを見かけるたびにその姿を思い出してしまいます。
私が憧れるのは狸鍋の上を綱渡りしつつもほかほかゆるゆる生きる矢三郎さんなのですが性根が矢一郎さんに近いだろうなあと年末に読み返しながらしみじみしました。
いらない責任なども拾ってしまう。そんなもの、ほっぽり出せば良いのに自分が捨てた責任がかける迷惑を勝手に想像して無駄骨を折ることも。ですので最近は自分の責任の取れる範囲でしか物事をしないようにしています。それなのについ手の届かないところまで手を伸ばしてしまうのが、創作のサガなのですよねえ。
しまった、おかしな自分語りと有頂天が混ざっています。
その『有頂天家族』ですがいまとってもアニメを観たい作品です。一番は「天狗大戦」が待ち望まれますが。アニメ十周年を迎えて「有頂天の日」も制定されましたし! なんてステキな出来事なのかしら。
森見先生は大好きな作家さんのお一人ですが、その中でも『有頂天家族』が特別なのはメインがたぬきだからでしょうね。最近は某作品の影響で狐推しな私ですが、それでもやっぱりたぬきも好き。食べることはしないけれども。
『有頂天家族』のまあなんとか狸鍋にならずにふわふわ生きている感。すごく良いですよね。無茶も無謀も無理も勝手に言ってそれを律儀にやろうとする狸もいればそいやとどこかに置いて腰掛けてしまうのも、たぬき。
結局のところ人生は鍋に落ちなければいい。生きて、大切な人が近くにいてくれたらもっと良い。
でも「二代目の帰朝」で寂しいことになってしまった弁天さんには大切な人がいないのかもしれない。天狗に近いけれど、人である。いつも近くを二足、たまに四つ足で走り回ってくれていた矢三郎さんも海星ちゃんという赤い毛の先にいるたぬきを見つけてしまいました。
人はたぬきに比べて難しいなあ。
それはやっぱり、自分の自由と相手の自由を共存させられない種族だからなのだろうなあ。
などと思う新年の始まりでした。
【始まりはカクヤさん】
ついでに雑記のたびにリレーのごとくキャラクター語りをしていこうかと。ネタバレには抵触せず、ふわふわとしたことを。
いま自分の創作で熱いのはやっぱりカクヤさんなのですよね。彼に重点を置きすぎてロストウェルスはだいぶ影が薄くなっていきました。
前作の『花園の墓守』の主人公である由為君は自分の望みをしっかりと持っていましたが、カクヤさんのが押しは強いのにそういうところが薄いのがなあ。サレトナちゃん守るマシーンになるか、どうなるか。
カクヤさんに毎回聞いています。「君」は何になりたいの?
答えはいつも沈黙ですが、憧れに惑うのも、また青年のかかる病なのでしょうね。むしろ由為君が決まりすぎていたのですよ。
カクヤさんは押しが強いですが腰は引けています。強く出られない。自分があまりものを食べるタイプの鍋奉行なのです。
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と、いうことで。
そうして鳥は羽ばたきました。貴方に優しい光が降り注ぎますように。