久しぶりに戻ってきた現世は多様な明かりがいたるところで瞬いていて目が眩むようです。
しばらく留守にしていました。少し前に現世へ帰還した成瀬です。
【拍手お礼】
9月16日 午後7時
9月18日 午前11時
ぽちぽち拍手を押してくださり、ありがとうございます!
これからも更新を頑張ります!
【桜桃の色 眼前に過ぎた郷愁】
最初に考えていた仮題はもっと軽かったのですが少しロマンティックに詠みたかったので現在の章題になりました。
私の考える桜桃の色のキャラクターといったら主にハシンさんか、それともファレンさんです。そして今回の主題はファレンさんの方になります。
ただいま「無音の楽団」の長編小説に取り掛かる準備を淡々と時に筆を止めつつ行っているのですが、創作における資料を引っ張り出している時に棚からアルバムが落ちてきまして。そこには結構なファレンさんがいました。あとは貴海さんや由為君などといった懐かしい面々も。『花園の墓守』に出てくるキャラクターである花影三人組を最後まできちんとデザインできていなかったという心残りも呼び起こすアルバムでした。
そのアルバムをめくっていて不意に呼び起こされた懐かしさの正体が「ファレンさんを書きたい、描きたい」でした。
数年前の私が制作するといったら、古代の彫刻家がギリシャ神話を題材とするのに近い頻度でファレンさんばかりだったというのに、作品を無事に終わらせられたために「無音の楽団」や「銀鈴檻」ばかりに取り組んでいます。それも悪いことではなく、むしろ制作する必要があるのですがかつての情熱が胸をくすぐってきます。「俺はまだここにいる」と微笑まれる気分になりました。
ファレンさんは私にとって閉じられた物語の物語です。それでもまだ書き切っておらず、たまに脳内で相談するくらいには親しい存在でした。
書きたいなあ。描きたいなあ。
いまの私はファレンさんをどのように描写するのかが気になって仕方ありません。
そのため、どこかで時間を縫って静かに制作しているでしょう。
ファレンさんは私にとって永遠の物語。