Memome

カクヤさんは主人公だからか、あまり語ることができません。
タトエ君はいつも明るいですが、元気というわけではありません。
ソレシカさんはとってもマイペースで怒ることは滅多にないのです。
クレズニさんは意外と鈍感。
レクィエさんは得体が知れませんね。

サレトナちゃんは、哀しいです。
大事なことを、心の繊細な一部を誰かに一欠片でも理解してもらいたいけれど。簡単に理解されないことは承知している。その上、理解されたら終わりだとも考えている。
断言で伝えるのではない。ふんわりとした言葉で伝えないと駄目なんだ。
小説以外の、シナリオとか劇作家とかの才能も試したかったけれど。
いまはリプレで精いっぱい。
情緒をかき乱されることは大きな負担ですが、時折叫び出したい衝動に襲われることがないと、作る者として在り続けることが私には難しいのです。
言葉にしたら百字足らずで説明できることを、数十万字かけて、一瞬の奇跡を作り上げるための大博打。私にとって、その大博打こそが小説です。

#情緒破壊爆弾