何かしらの破片を積み上げていきます。
いつか一つの大きな“何か”になることを祈って。
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小説(文字事)みたいなもの
2026年4月1日(水曜日)
無音の楽団 Re:Praying(カクヤとサレトナとタトエ)
「だけど! 断る」
その言葉を聞いた時にただ事ではないと察した。誰に言っているのかはわからない。しかし、カクヤが「だけど」と前置きをしてから断るということがあるとは、タトエは予想だにしなかった。
恐る恐る一回の食堂に近づいていくと、カクヤとサレトナが向かい合っていた。これも想像の範疇を超えている。サレトナに対してでろっでろに甘いカクヤが、彼女の依頼を断るなどと。
「カクヤ。どうしてもだめなの?」
「ああ。駄目だ。それだけはできない」
「それだけはできない、ということなら。他のならいいのね」
すうっと息を吸い、サレトナは言い放つ。
「朝からラーメンは禁止! ちょっとぽってりしてきてるわよ!」
カクヤさんに対するサレトナちゃんの愛のあるお願いでした。毎回、カクヤさんが悪くなるパターンですね。




