こんにちは。成瀬です。
一週間遅れになりますが、由為編終了についての記事を書こうと思います。
まずは由為編終了お祝いのイラストから。
連載期間は約半年、と思った以上に長くなりました。
「由為編」と題した通り、由為君がいろいろな出会いと滅びを経て、どう変わっていくかということと。物語の始まりと土台を作ってもらうための「由為編」でしたが、最初に物語の語り手を彼に任せたのは正解だったなと、個人的には評価しています。
由為君は、バイアスがない子なのですよね。まだ、周囲に同調することなく、善悪も気にせずに、相手を真っ直ぐ見ることができる。
ではないと貴海さんを好きになりませんって。
最初は衛先輩たちを困らせるはずの、小悪魔系後輩路線で行こうかなと考えた時もありましたが、私はいまの素直で元気な由為君が大好きです。
あと、報連相をきちんとしようね! ということを全力で伝えられた点も楽しかったです。
お気に入りの場面は、クライマックである「新字の源での選択」です。
限られた情報の中で、最善を選択する姿は眩しかった。
さらに、由為君のパートナーである七日ちゃん。
強い。この子はとにかく強い。
由為君が序盤は悩まない子なのと、彼岸の感覚を読者に伝えるための最初のひねくれ具合から、様々な経験を経て成長した姿は書いていて楽しかったです。
みんなが気づかないところにちゃんと気づける、言える子なので、将来はきっと七日ちゃんをこえて「七日ちゃんさま」と呼ばれるようになるでしょう。
『花園の墓守』はバトル小説ではないので、戦闘の描写は控えめですが、かなり強いです。さらに年を重ねるごとに強くなります。
七日ちゃんは「衛編」でもしっかりリードしてくださるので、こうご期待。
さて、とりあえずはこれくらいにして。
五月からは「衛編」がスタートです。腹をくくりました。
由為を失ったことから始まる、衛先輩の選択の物語です。どうかこれまでと変わらず、ご愛顧してくださりましたら、幸いです。