久々に一冊 2022/09/27

 残暑が厳しい一日でしたね。それでも日差しは穏やかでした。
 成瀬です。


 今日もつらつらと雑記を記します。とある記事を流しそうめんしたいがために。見つけた方は、どうやって見つけているのだろうといま疑問に思っています。
 そのページのパスワードも少し変えましたので。気になる方は請求してください。条件付きですが。


 さて。本を、読みました。
 『汝、星のごとく』(凪良ゆう先生著作・講談社刊)です。
 久しぶりに、一気に本を読みました。すごく先が気になる! とかではなくて、蟻地獄にはまってしまった人生からどう生きていくかの選択から、目を離せずにいられなかったというところです。辛いことが沢山あるのに淡々と書くのが現在の流行なのか、それとも悲劇に慣れてしまっているのでしょうか。
 物語上の悲しみと現実での悲劇が強く結ばれてしまって、同情すらせずに受け止めるようになってしまっている。


 こちらの本で思ったことは「他人に消費されずに自分の人生を生きたい」でした。
 他人をエンターテインメントにも憤りをぶつけるぬいぐるみにもして、毎日を生き延びる人たちの世界が瀬戸内海の島にありました。
 そこから東京に飛び出ても、変わらなかったみたいです。人の本質は。
 
だけれど読んでいた私も、誰をもみにくいとは笑えない。断じられない。
 同じくらいに自分の汚さを突きつけられますが、懸命な思いが紡がれた物語でした。

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