成瀬の物置き 2025/December

何かしらの破片を積み上げていきます。
いつか一つの大きな“何か”になることを祈って。


目次

小説(文字事)みたいなもの

2025年12月30日(火曜日)

無音の楽団 Re:Praying(マルディとロリカ)

 ロリカの下宿先とマルディの下宿先はそこまで離れていない。
 であるために、マルディはたまにロリカから焼きたてのパンや菓子をもらうことがあった。今朝もランニングの帰りに名前を呼ばれて、マルディは籠ごと焼き菓子を渡される。
「いつもありがとうございます。これは何ですか?」
 マルディは始めて見た、クッキーをある焼き菓子で挟んだ菓子について尋ねる。クッキーは知っているが中心にある菓子は何なのか見当もつかない。
「お菓子の名前はマルカッセンで、挟まれているものはソロホロ。意外と柔らかいから砕かないように気を付けて」
 名前を聞いても名前しか新たな情報を得られなかったが、実際に食べたら味はわかるだろう。ロリカは外れた菓子を押し付ける相手ではない。
 マルディは笑顔で受け取り、「継樹の八番目亭」に戻った。汗を流し、着替えてから食堂にマルカッセンを置く。そして一つ、食べてみた。
「なるほど」
 形は丸く。歯を立てると、ふんわりと包み込むような触感を与える菓子がソロホロだった。
 意外と塩気がある。


2025年12月25日(木曜日)

銀鈴檻(リブラスとハシン)

 リブラスはいつも帽子を被っている。
 本人に「どうしてか」と尋ねると、「魔術師は帽子を被るものだから」という答えが返ってきた。確かに、物語などに出てくる魔女は帽子を被っている。
 納得したハシンはもう一度、リブラスに問いかけた。
「帽子を被っていない君は、魔術師ではないのかい?」
「それはよくわからないね」
 笑顔でごまかされた。本心なのかもしれない。
 リブラスの思考を理解するのは並大抵の努力でできることではない。
 だから、わからない。謎のままだ。


2025年12月11日(木曜日)

オリジナル

語ることそして語らぬという選択


2025年12月5日(金曜日)

オリジナル

信じてたごめんねという万能語扉を閉ざす魔法の言葉


2025年12月3日(水曜日)

オリジナル

 世界の終わりを告ぐ彼は誰に始まりを任せるのだろう

 大切な人と別れることになってしまった。
 原因はわからない。理由も不明だ。ただ「もうあなたとはいられない」と一方的に告げられてしまった。
 自身の鈍感さが別れの理由だとするのならば、大切な人の持つ敏感な感受性とやらは刺さると痛いピックのようなものだろう。
「悲しんでいないのかって? それは悲しいさ。ただ、どうしようもない」


イラストみたいなもの

2025年12月31日(水曜日)

描き納めは今年一年、雑記のサムネイルを頑張ってくださった、タトエ君で。
来年は大変だけれども、がんばってください!


2025年12月20日(土曜日)

相変わらず塗りに迷子です。
それでも、カクヤさんを描くと楽しいです。


2025年12月11日(木曜日)

出来るだけ同色系統の絵を描きたかったのと、天使の絵を描きたかったのと、ネームレスのオリジナルキャラクターを描きたかったのと、です。
デジタルも離れると線画が一番しんどいですね。綺麗に描けません。


感想みたいなもの

2025年12月4日(木曜日)

ドラマの『ぼくたちん家』がとても良い作品です、と打ちひしがれています。
残すところあと二回ですが、それぞれの「家」はどうなっていくのでしょう。また、市ヶ谷さんはうさぎさんを置いていくのだけは駄目でしたよ……。


その他

2025年12月17日(水曜日)

自分の幸福という壮大でいて矮小な、ささやかでいて重要なものについて最近は考えています。
なかなか答えは見つからないのですが、見つからないというのも、幸福の不定形であることを表していて悪くはありません。


2025年12月2日(火曜日)

クリスマスに近づいているのかクリスマスが近づいているのか、段々と境目が曖昧になってきていますね。
まるで円を歩いているようです。くるくると。くるくると。



    この記事を書いた人

    不完全書庫というサイトを運営しています。
    オリジナル小説・イラスト・レビューなどなど積み立て中。

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