雑記もきちんと更新しようということで、今日から始まる五百字くらいは書けたらいいな! のエッセイです。
最初のテーマは最近ちまちま熱い『カードワース』の創作宿「無音の楽団」リーダー兼主人公の「カクヤ」です。
画像添付します。ちょっと顔があくどいけれど中身は真っ直ぐな好青年。

立てばカリスマ座ればキング、歩く姿はただの人。がキャッチコピーのカクヤさんです。
そもそもこのキャッチコピーも「(将来レベルが上がったときとかに)なんかすごそうだけれど、それは遠くから見ているだけで一緒に歩いていると普通なんだなあ」という安心感を与えたいのが元です。
いま思えば、サレトナちゃんという自称悪役参謀という困った子を救うためには、これくらいすごくなっても普通でいられる神経を持っていなくては駄目だったのだろう。だって、冒険者という時に血なまぐさいことがあっても、無音の楽団のメンバーは欠片も歪みを見せないでいられる。
だからといって彼らに辛いことがないわけではない。サレトナは実家に命を狙われているし、クレズニはサレトナの命を狙わなくてはいけない兄で、タトエは自分の身を削りながら相手を罰する聖職者になり、ソレシカはそんなタトエに恋をしているのに平然としていて、レクィエは一番まっとうに悪いことをできる育ちです。改めて書き出すと、自然に良いところも悪いところもある子たちです。
こんな彼、彼女らをまとめるとしたら自然とカクヤは光も影も包むという人になるわけでした。いまもカクヤの過去を考えますが、あんまり暗い出来事は浮かばないのですよね。
カクヤは光。優しい光です。
カクヤの内面の属性が決定したので、次は外見にいきます。
青いリーダーにしたい。青い炎にしたい。イメージカラーは濃いブルーです。寒色に暖色の目が好きなので、瞳は赤に。
外見の連想はいま思うと「伊達男」ですね。「伊達政宗」や「伊達勲」など。青くて格好良いイメージに憧れてデザインしました。だから前髪が長い。目も吊り目。
だけれど最近は描いていると目にハイライトがあるツッコミ役のイメージが定着してきています。これには理由がありまして、私の作品の男性主人公はたいていボケか押しの弱いツッコミなので、カクヤがたいてい貴海さん(『花園の墓守』)やガルディア(『花嫁越海』)にツッコミをしています。無音の楽団でもわりと常識枠なので、やっぱりツッコミ。
冴えた青きツッコミとして名を馳せてもらいたいと思います。
あと外見や服装のシンプルさは九十年代の二十歳前後男性主人公からイメージをもらったのかなと。具体的には孤児の魔術師とか。ごにょごにょ。
一回、カクヤには派手な服装もさせてみたいです。もしくはソレシカさんを並べて寒色・暖色前衛コンビとしても活躍するところを書きたいですね。
内面と外見の結論として、カクヤは「救う側の穏やかな光」として書きたいのです。
いまの時代だからこそ光があるということ。だけどそれは強烈に照らし出すものではなくて、向けられたときに暖かくなるような、穏やかになれるような、そんな光。
カクヤの内面は光で、だけど外見はシンプルでクール。そのギャップがあるからこそ、サレトナを救える。
ここで最後にサレトナとの関係について。
サレトナのほうがカクヤよりも先にコンセプトは決まっています。カクヤのが後出し決定タイプというか、サレトナがあって生まれたといえばいいのか。
サレトナは自虐を矛にする少女。自分が悪いのならば、どこまでも悪くなるしかないと決めてしまっている。
過ちに身を落とす前に、カクヤという光がサレトナを照らして助けになってくれればという願いのためにカクヤはいる。
だけどカクヤはサレトナをまだ積極的に救いたいわけではない。
ここから、サレトナとカクヤの繋がりがどうなっていくかは私も楽しみです。決まっているところは決まっているのですけれどね!
では、第一回のカタルはこちらで終わります。
お付き合いありがとうございました!
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